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作曲

小学1年生のSくん、毎週作曲をしてきています。
先日、ついにノート1冊分書き終えました!!

前々から、既成曲のピアノの練習より、自分のイメージで即興演奏するのが好きだったこともあり、作曲の宿題を出したところ、やる気になり、タイトルもつけて作曲に励むようになりました。

作曲というと、大きなことのように捉えがちですが、まずは思いついた音を書きとめることから始めました。
続けていくうちに、音のまとまりが出来ていることに気づいたので、拍子記号や小節の区切り方を教えました。
しかし曲によって、途中で伸ばしたい音がある、という変化も出てきたので、長い音符の書き方やフェルマータで音を伸ばす方法など、イメージを再現出来るように、それに見合った記譜法をアドバイスすることにしています。

知識優先だと、規則に縛られて自由な発想が損なわれてしまうことがあるので、作曲に関しては、その都度必要な知識を与えながら指導するよう心がけています。

実は私、小学校低学年の時、次から次へと曲が浮かんでくる時期がありました。ですが当時、記譜する術を身につけておらず、モヤモヤした経験があります。
曲は思いついているけれど、書けない‥残せない‥
ピアノが弾けない母に無理無理お願いして、記譜してもらいましたが、母も記譜の仕方がよくわからず、時間がかかり、また、細かいニュアンスも伝わらずに曲の途中で断念したり‥

そんな事もあり、ピアノを弾くなら書く事も同時に覚えた方が良い、という思いが今でもあり、当教室では書くことにも重点をおいて指導しています。
ピアノは弾けるけれど、記譜は苦手、という方、実は多いのです。

さてSくん、作曲が軌道に乗り出してから、ピアノの練習を少しずつですが毎日続けられるようになり、譜読みも早くなって成長を感じています。

作曲とピアノが相互に良い効果を発揮!

好きな気持ちを、生徒さんそれぞれに見合った方法で、自然に引き出していけたらと思っています。

生徒さんの『好き』をこれからも応援していきます!