オンラインレッスンで感じたこと

先日、オンラインレッスン開講のお知らせをしましたが、早速、生徒さんにご体験いただきました。

まず、一番嬉しかったのは、生徒さんのお顔が見られたこと!

「〇〇ちゃん(くん)!!」「先生!!」

と久々の再会にお互い大興奮でした。


何かと家に篭りがちな毎日ですが、画面越しでも、生徒さんのお顔を見て話せたのはとても嬉しかったです。

やはり人と対面しながら話せるって気持ちが上がりますね!

さて、音質ですが、実際の生の音からは劣るものの、回線は安定していますので(特にZOOMは)、途切れる事なく繋がります。またリアルタイムでのやり取りなので、基本、通常レッスンの流れと変わりません。
生徒さんに弾いていただいたり、私がお手本を弾いたり‥

楽譜は、お互い画面で確認しながら共有します。

リズムやソルフェージュも問題ありません。

オンラインの良い所は、ご自宅での弾き方(ご様子)がわかる所です。
通常レッスンでは、お教室のピアノを弾くので、椅子の高さ、位置、足台等、こちらで調整させていただきますが、生徒さんのご自宅では、生徒さんに任されていますので、そういった環境に気づき、助言出来る点で、とても良いのではないかと思いました。

実際のオンラインレッスンですが、撮影する為のホルダー等をお持ちでない場合、どなたかに撮影していただくことになります。
お子さんのレッスンの場合、親御さんに撮影していただく訳ですが、レッスン中、ずっと手に持って撮影されると当然、手が疲れてきますよね‥

私は、ZOOMやLINEビデオ通話は、今まで会議でしか使ったことがなく、お互いの顔を確認する為にも、ホルダーは必須で、オンラインレッスンでも当然必要だろうと、無意識に思っていました。

ところが、実際にレッスンをしてみると‥
あれ?
そういえば、私は音がわかるのでずっと撮影してもらわなくても大丈夫かも‥!!


そうです、私は絶対音感があるので、全ての音が把握出来、ずっとどなたかに撮影していただかなくても、極端な話、映像がなくても音さえあれば問題ないのです。

常に画面を凝視しているとドライアイになりがちですが、私の場合、耳で音を聴き、目は楽譜を追う、というレッスンの進め方が出来ますので、少しゆとりがある分、耳はより集中して表現まで細部に渡って聴くことが出来ました。

それに気付いてからは、ホルダー等お持ちでない生徒さんには、そのまま端末をピアノの近くの置きやすい場所に置いていただき、私からは鍵盤付近や横から撮影した映像を送りながら指導、という対応を取りました。
絶対音感がこんな所でも役立つ!
思わぬ嬉しい誤算でした。

もちろん、手元を映す物があれば、通常レッスンにより近く、指使いや手首、腕の使い方等、具体的な指導が出来ますので、あるに越したことはありません。ただ、ホルダーがないからと、もし、オンラインレッスンを躊躇される方がいらっしゃるのならば、お気になさらず、気軽に参加していただければと思います。


また、オンラインレッスンで感じるのは、小さいお子さんでも、とても良く集中されている事です。

普段のレッスンでは、つい雑談が多くなりがちな生徒さんでも、オンラインでは画面と音だけが頼りですので、しっかり画面を見て、レッスンに挑まれていました。そんな姿も嬉しかったです。


環境的に、オンラインレッスンが難しい生徒さんは、ボイスメッセージ等送っていただければ、音へのアドバイスは出来ますので、長期間のレッスン休講を乗り切る手段として、遠慮なくご相談ください。

オンラインレッスンと通常レッスンの大きな違いは、私が直接生徒さんの楽譜に書き込めないことです。私から生徒さんに注意点を伝え、生徒さんに書き込んでいただく必要があります。ですので、オンラインレッスンを受けられる時は、側に筆記用具をご準備ください。


絶対音感コースの方のオンラインレッスンについては、ご自宅でのトレーニングの様子をそのままオンラインで行っていただいたり、私がオンラインレッスン中に弾いた音を、生徒さんに当ててもらったりしています。


オンラインレッスンでは、機械を通して音声が伝わるため、聴こえ方が変わります。
中には、聴きとり難いという方もいらっしゃるかと思いますが、そういった聴こえ方が変化した音でトレーニングすることで、色々な種類の音を聴き分ける力がつきます。

例えば、アコースティックピアノ(生ピアノ)で『ド』の音を弾いたとしても、ヤマハ製とカワイ製では、音のニュアンスが微妙に違います。同じメーカーでも個体毎に違います。
同じ『ド』かもしれませんが、実際には色々な『ド』が存在するのです。

そういった音の微妙な違いを聴き分けるという点でも、このような環境下で練習するのは、生徒さんによってはむしろ良い経験になるかもしれません。

逆に、オンラインレッスンでも正答率をキープ出来れば、絶対音感のレベルが高い=定着しているという事になります。

色々と思いつきで書きましたが、まだオンラインレッスンは始まったばかりですので、今後より良い内容で行っていけるよう、日々工夫していきたいと思います。


オンラインレッスンに少しでも興味をお持ちになられましたら是非ご相談くださいね。
導入方法からサポートさせていただきます。

家での時間が少しでも楽しくなりますように♫

まずは皆様、体調管理には十分お気を付けてお過ごしくださいね。