先日、ピアノコースへ通われている生徒の親御さんからご相談がありました。
毎日ピアノへ向かっているものの、最近、自分の好きな曲の音取りばかりしているとのこと。
そうです、いわゆる『遊び弾き』です。
私も子どもの頃、よくやっていました!
気になった曲を、ピアノで探りながら弾く遊び弾き。音が取れた時は、それはそれは嬉しいものです。
やった、私も弾ける!!と。
親御さんからすれば、練習もしないで、とお思いでしょうが、遊び弾きは指を沢山動かしますし、かなりの集中力を伴います。
そして何より、自分の音感を頼りに音を探すという、とても高度なことを行っています。
遊び弾きをすることで、曲の構成に気付き、音と鍵盤の配置が結びつくことにも繋がります。
私自身、遊び弾きから多くのことを学びました。
楽譜通りに弾くことはもちろん大切ですが、自ら気付き、発見したことも、きっと今後に生かされるはずです。
というわけで、もし遊び弾きをしていたら、少し目をつぶって、見守ってあげてほしいなと思います。
(そして、もし音取りが出来たら、「すごいね!!」と褒めてあげてくださいね)
遊び弾きをしすぎて、本来の練習があまり出来なかった、という場合もお任せください。
当教室のピアノレッスンでは、様々な指のトレーニングを行っています。
ゲーム感覚でその場ですぐに出来るものばかりなので、レッスンに来るだけでも、より良く動く指作りが出来ます。
また、読譜の練習や、ソルフェージュ、リトミック的なリズム遊びなど、音楽をあらゆる方向から体感することで、楽譜に基づき『弾く』ことに繋げていきます。
基礎の土台をしっかりと築きつつ、自ら音楽を楽しめる力を大切に育んでいけたらと思っています。